戦陣の風🗡

 

先日行われた定期演奏会の戦陣についての思いを忘れたくなくてブログを書くことにします。

 

戦陣の曲担になって、10ヶ月。

最初戦陣を好きになったきっかけは、先輩方が叩き終わって疲れ果てて横になってる姿を見てここまできつい曲あるんだ。誰もが出ることができる曲じゃなくて、出れるのはごくわずかの人だけ。各パートのプロフェッショナルだけ。自分の横打ちには自信があって、同い年の誰にも負けたくなくてカッコいい曲で唯一の横打ち曲。絶対自分がでてやる。そんな気持ちだった一年生の時。

 

二年生の時は自分の横打ちの癖が強いから、直さないと出さないと影で先輩が言ってるのを聞いて、それが戦陣の曲担である先輩で、絶対でてやるという想いでがむしゃらに聞きに言った1年間。他の曲はほとんど動画送らないけど、戦陣だけは毎回送って、どんなにきつくても練習始まる前から太鼓とって戦陣の練習で通しに入れない日、入らない日なんてなかった。常に先輩がライバルで、本気で前列狙ってた。

 

自分らが1番上の代になり曲担決めの時。

戦陣が誰よりも大好きで、ずっと戦陣といえば私。1番うまいのも私でいたくて、

曲担になったら、自分の練習よりも今年の戦陣を作り上げるために、みんなをたくさんみて、アドバイスの動画も返して、照明とかも考えなきゃいけなくて、私は戦陣を作り上げたいわけではないかなと思って曲担になるつもりはなかった。

でも、周りに戦陣菜々子がしなくて誰がするの?誰かの戦陣に私は文句言わずについていけるの?って言われて、大好きな戦陣を私が作り上げたい。そう思って曲担になった。

 

曲担になってからは、毎日みんなの戦陣の動画を見て、毎回毎回練習後にはアドバイスをくださいって連絡が来て、最初はそんなにこだわりがなかったし、何を変えたいとかなかったけど、だんだんこうしたいここを直したいってでてきた。

私が1番悩んだのは、春休み。

どうしても戦陣は地域演奏で毎回する曲じゃないから、みんな練習しなくて、まず覚えない後輩達。優先順位が低いのはわかる。それにしても3ヶ月間何やってんの?いつまで座って見てんの?何しに練習しにきてるの?ていうか今何してんの?休憩?何ヶ月甘えてんの?

同い年もただ練習に入るだけで一向に成長しない。戦陣は戦争の曲なのに、男子が全然いなくて女子ばっかりだし、女子も武士になりきれず、ただ練習に入るだけで一向に成長しない。戦陣はめちゃくちゃかっこいい曲で憧れの曲のはずなのに、もう諦めてる同輩や後輩達。

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なぜかここまでを下書きに残してた、、

今更ながら最後まで書こうと思う、、

今後も戦陣はわたしにとっていつまでも宝で、

一生忘れたくない思い出だから

いつでも振り返れるブログをなんで今まで書かなかったんだろうと今更ながらに反省。

先生ごめんなさい、、教えてくださったのに。

ってことで、これから思ったことは書くことにします!!!反省反省!

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諦めてるみんなに対して私はこのままでいて欲しくなかった。

もちろん、いい戦陣を創り上げたいっていう想いはあったけど、毎回毎回変化のない何も学ばずただ無駄な時間を過ごしてるみんなが勿体無いと思ったし、羨ましかった。

そんなに練習したくないんなら、私と変わって!わたしはもっともっと上手くなりたい、もっと練習したい。練習したくても、立場上できなくて、基礎練も誰よりも入ってたのに休憩なんていらないほどずっと入り続けてたのに、今はみんなを見なきゃいけなくて、戦陣だって誰よりも上手い存在でいたいのに自分の成長は止まったままで、でもそれを覚悟してこの立場になったのは自分で。こんなに周りを羨ましがる自分も情けなくて。時間なんて作れば自分も練習できるでしょ?言い訳するなって自分に喝をいれて。

 

 

だから、時間があるみんなにはもっと上手くなって欲しかった。私なんて簡単に追い越してほしかった。楽しさを知って欲しかった。

貪欲に喰らい付いてきて欲しかった。せっかく練習ばかりの毎日なんだから、時間を有効に使って成長して、楽しさを見いだして欲しかった。そんな活気のあるメンバーと練習がしたかった。

 

私だけでは案も限られるから先輩にも相談した。

 

そこから、みんなの意識を変えるために、まず後輩男子のやる気を出させるための行動にうつした。そしたら、先輩達も負けられないという意識が芽生えてくると思ったから。

後輩をやる気出させるために、ついていきたいと思える先輩をリーダーにつけた。今まで女子にお願いしてたのを男子のエースに任せた。

 

そして次に、同い年の男子でやる気のないメンバーをやる気立たせるために、チャンスを与えた。自信がないからやる気がないんだろうと思ったから。(プライド高いから)

この人がやる気を出してくれたら、後輩がついてくるから。信頼されてる人だから。みんなの憧れの存在だったから。

 

自分が得意じゃないポジションをして芽が出せてないメンバーにも他のポジションチャレンジする選択もあることを伝えた。お互い本音でぶつかりあった。

そして本人から言われた一言。

「話を聞いてくれて、考えてくれてありがとう。自分のやりたいことをやらずして後悔したくないから、センターポジションで出たいから、毎日昼練夜練で練習するから、サポートお願いしてもいいですか?」

だった。この人のチャンスを潰さなくてよかった。声かけてよかった。

 

そして、今年初の戦陣を使う演奏会で今までは先輩しかチャンスがなかったところを、これからの期待も含めて後輩にもチャンスを与えた。センターポジションを後輩に与えた。同い年の男子にもチャンスを与えた。

 

そこから、男子のリーダーにお願いしたことでだんだんと後輩男子がやる気を出し始め、先輩女子も焦り始めてきた。みんなが選ばれるためにアドバイスくださいと言うようになってきた。

 

わたしはその後も、演奏担当から出されたメンバーにダメとはほぼ言わず、60点主義を続行し、選考を行いみんなにチャンスを与えた。

 

結果、去年よりみんなが戦陣を地域演奏で使いたいと言ってくれて、去年の倍以上の数の演奏会ができた。

 

メンバーの意識の改善だけじゃなくて、曲のクオリティを上げるために、他の曲と差別化してお客様を飽きさせないために、

①曲のストーリーをアナウンスした後に演奏を始めてお客様の意識を曲に持っていく

②照明で影を導入してより戦場感を出す

③客席から入場することでお客様の意識を舞台に持っていく

と工夫を重ねた。

 

結果、曲ランキングは2位だったけど、

私の中ではダントツ1位。みんなキラキラ生き生きしていた。

個人的にも、

こんなにも問題に対して目を逸らさず、問題に真っ正面からぶつかっていったのは初めてだった。

悩んで悩んで色々試したからこそ、

定期演奏会の舞台上での涙は止まらなかった。

 

想いは書き始めたらもっともっとメンバー決めのとことかたくさんあるけど、ここでは控えておきます。

長くなったけど、おわり!

楽しかったな〜